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盆栽の水やり
盆栽は水をやらなければ枯れてしまいます。育てる上で一番重要なことは水やりです。ではどのように水を与えれば良いのでしょうか。
「土の表面が乾いたら」たっぷりと水を与えるとどの盆栽本にも書いてあります。しかし実際のところ土の乾きを判断するのはある程度経験がないと難しいです。ましてや苔や化粧砂が敷かれていると乾き具合が分かりません。
乾いたら水をやるというのは最適な水やりのタイミングのことであり、一歩間違うと完全に乾いてしまいます。お勤めの方はいつも盆栽の状態を伺うことは無理な話です。このあたりで盆栽がとても難しいものなってしまっています。

<季節に合わせた回数を決まった時間で>

そこで、季節に合わせた「回数」を「決まった時間」に「決まった長さ」で与えましょう。乾いてなくたっていいんです。「根腐れ」が心配?大丈夫です。どんなに水を与えても水はけが良ければ根を腐らせることはありません。
・春秋は1日1回
・夏は1日2回
・冬は2日に1回

を目安にしてください。
水やりの回数と時間を決めたら、あとは鉢底から水が流れでるまでたっぷりと与えます。時間も感覚がつかめないうちは、長めにあげてください。盆栽の土は硬質赤玉土を使用していますが、水はけがよく、水が浸透しにくいという特徴がありますので、時間をかけて水をかけないとしみ込んでいかないのです。1つの鉢に1~2Lくらいかけ続けるくらいの時間、あたえてみてください。
そのときに勢いのあるシャワーだと鉢の砂が勢いでこぼれてしまうのでシャワーを高いところからフリフリと振って優しく与えます。

<根腐れしないために注意したいこと>

鉢の表面に水が溜まった状態や、受け皿を使用して水が溜まって水浸し状態になると根が弱ります。受け皿に水をためないようにし、水はけが悪くなったら竹串などで鉢底まで突いて水がはけるようにしましょう。また、根詰まりをおこしてないかの確認のために、水やり時には水はけも注意して見ておきましょう。
水やりは水分を補給するだけでなく、水が鉢底から流れでるときに土中のガスや空気を新鮮なものに入れかえるという役割もあります。
ジョウロで水を与える
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をあたえます。
しっかり浸透
一度水を与えてからしばらくしてもう一度与えるとしっかりと水分が土に吸収されます。