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苔玉の作り方

苔玉とは?

植物を鉢に植えるかわりに土を丸めて苔を張った仕立てたものを苔玉や草玉とよびます。苔玉はお皿の上に置いたり、吊るして鑑賞する誰にでも楽しめる植物遊びです。盆栽や日本の和草に限らず、洋花や観葉植物、道端の雑草まで何でも何本でも植え込んで自分だけの苔玉をつくりましょう。

このページでは苔玉の作り方を学びます。苔玉製作にかかる所要時間は1時間程度です。お子さんから大人まで楽しめます。

【STEP1】苔玉づくりに必要な道具を用意しよう

苔玉の作り方

<用意するもの>
苗木

苔玉用の土
園芸トレー
霧吹き
仕上げ糸
ビニール手袋
園芸シート
ハサミ
根ほぐし

苗木は3号ポット(幅9cm)までの小さなものがおすすめです。大きなものになると作るのが難しくなります。苗木はホームセンターやインターネットで購入することができます。苔は山苔やハイゴケで作るのが一般的ですが、それでないとダメということはないので、身近で採取できるギンゴケやいろいろな苔でチャレンジするのも楽しみのひとつです。

苔玉の作り方

苔玉ではケト土をベースにした配合土を使います。このケト土は泥のような土なのですごくよごれます。作業するときは汚れてもいい服装や、エプロンをするなど衣服にも気をつけてください。また作業する場所では、写真のような園芸シートが便利です。新聞紙を敷いたりよごれてもいいように準備しましょう。汚れた手をすぐ水で流せるように水をためた風呂桶などを用意すると便利です。

【STEP2】苔玉のベースになる器 土でおだんごを作る

植え込む草木の鉢のかわりになるものを土でつくります。

苔玉の土は汚れるので気になる方はビニール手袋を使用して下さい。

園芸トレーに土を入れます。苔玉の土は乾燥しているとパサパサです。水を含ませ粘土のようになるまでしっかりとこねます。霧吹きで水を吹きかけながら粘り気がでるまで土をこねます。

おにぎりをにぎるようにしっかりと丸めます。丸めた玉にひびがあまり入らないようにお団子状にします。

苔玉の作り方

【STEP3】苔玉に使う苗木の根を整理する

 

大きすぎる根っこは苔玉の土に入り切らないのもありますが、根を切ることで植物の成長を促進する効果もあります。

苔玉の作り方

根が固まっているので、箸で土を落としてほぐします。ほぐしながら水で洗い流すのもいいでしょう。

苔玉の作り方

あまり切りすぎると時期によっては植物の具合が悪くなってしまいますので多くても半分程度のカットにします。

【STEP4】泥だんごに植物を植え込む

 

STEP2で作った泥だんごに植物を植え込みます。

苔玉の作り方

お団子の真ん中に穴を開けてます。

苔玉の作り方

根を整理した樹木を穴に植え込み、包み込むようにしっかりにぎります。

苔玉の作り方

持ち上げても土がぽろりと落ちないようしっかりと握ってひっつけます。

【STEP5】苔を巻きつける

 

いよいよ仕上げです。苔玉になるように泥だんごに苔を貼り付けていきます。

苔玉の作り方

苔に厚みがあると貼りつけにくくなります。下準備です。貼り付ける苔の根が大きく厚みがある場合はハサミでかっとして薄くします。

苔玉の作り方

土の部分に霧吹きで水をかけて、苔が張り付きやすくしてから、苔を一枚一枚貼り付けていきます。底面には苔は貼り付けません。

苔玉の作り方

持ち上げず置いた状態の方が苔が貼り付けやすいです。全部苔が貼り付けられたら糸をぐるぐる巻いて苔が取れないようにします。何重にもぐるぐる巻いてOKです。巻いた糸はいずれ腐食したり、伸びた苔で見えなくなります。

【STEP6】苔玉の完成 飾ってみよう

 

苔を貼って糸で巻いたら、手でぎゅっぎゅっと形を整えて苔玉の完成です。

苔玉の作り方

お皿の上に置いたり、糸で吊るしたり飾り方は自由です。

苔玉の作り方

苔玉の作り方いかがでしたか?面白そう、簡単そうって思ったらぜひチャレンジしてみて下さい。盆栽妙では苔玉づくりに必要な道具がセットになった苔玉作りキットも販売しています。また苔玉の完成品もいろいろありますのでよければそちらも見てくださいね。

苔玉作りキット