盆栽初心者の方へ
盆栽初心者の方に知ってほしい盆栽の種類や選び方、育て方などをまとめました。盆栽のことを知って、盆栽のある生活を楽しんでくださいね。「盆栽を贈りたいけど、盆栽のことがよく分からない・・・」という方もぜひ!
1.盆栽の楽しみ方
- 「盆栽ってなんだか難しそう」と思われがちですが、実は初心者でも老若男女とわず気軽に楽しめますし、初心者でもできる盆栽の形は色々あります。まずは気に入った盆栽を身近において、四季を楽しむところからはじめましょう。
春の開花、夏の新緑、秋の紅葉や実なり、冬の裸木など、いろんな姿を見せてくれる盆栽に愛着が沸いてきます。慣れてきたら次は樹形づくり。剪定したり、枝に針金をかけたり、好きな鉢に植え替えたりと、好みの盆栽に仕立てていきましょう。盆栽の樹形やルールなどを知ると樹形づくりがもっと楽しくなりますよ。
また、近年では草盆栽や苔盆栽、苔玉などの癒し系盆栽も人気です。もっと興味がでてきたら盆栽園や展示会、美術館に行くものおすすめ!楽しみは広がります。
2.これだけは知っておきたい!盆栽の基礎知識
2-1植物の種類から見る盆栽
- 盆栽は植物の種類によって、5つに分類されています。
<松柏盆栽>
松柏とは松や杉、真柏などの葉が細い針葉樹の盆栽。常緑樹なので一年中緑が楽しめます。丈夫で枝が柔らかく曲げやすいので様々な樹形が作りやすいのが特徴です。
<花もの盆栽>
花の咲く樹を仕立てた盆栽。花の咲く様子を楽しむ盆栽です。開花によって四季を感じられて香りも楽しめます。
<実なり盆栽>
実のなる樹を仕立てた盆栽。実をつける様子を楽しむ盆栽です。小さな実が大きくなり色づいていく様子を鑑賞できます。花も楽しめる樹種もあります。
<雑木盆栽>
雑木林に自生する樹をモチーフとした盆栽。もみじや欅、イチョウなど、落葉する盆栽。春夏の新緑や秋の紅葉などを身近に鑑賞できます。
<草もの盆栽>
山野草などの草を楽しむ盆栽。苔や身近な草などとも合わせた寄せ植えなども人気です。
2-2樹形から見る盆栽
- 盆栽の基本の8種類の樹形をご紹介しています。この他にも数十種類の樹形があります。樹形は自然の中に生えている樹の形を模倣して作られています。
<直幹(ちょっかん)>
幹が直立した樹形で、樹の幹が立ち上がりから樹の中心に向かって、まっすぐに伸びている樹形のことを言います。
<模様木(もようぎ)>
根張りが力強く、幹が左右にゆるい曲線を描いて立ち上がっている樹種です。自然に生えている樹の大半がこの樹形です。
<文人木(ぶんじんぎ)>
下枝はほとんど付けず、梢に近い部分の数本でバランスの取れた姿を作ります。水墨画で描かれるような軽やかな味わいが持ち味の樹形です。文人が好んだことから名付けられました。
斜幹(しゃかん)
海辺や山復で多く見かける樹形です。強風に吹かれて左右どちらかに傾いている様子を表しています。
吹き流し
幹や枝が一方になびいており、風の動きを感じさせます。斜幹と間違えられることがありますが、吹き流しは枝がすべて一方向という点で区別します。
懸崖(けんがい)
断崖絶壁などに生えている姿を表現。幹が屈折しながら垂れ下がっています。
根上り(ねあがり)
山の斜面や、絶壁、海岸などで、風雨や波、なだれなどにより、根が高くなり、露出した樹形です。太い根を地表に大きく露出させています。
石付き
石に樹や草を付けて、断崖絶壁にしがみついている樹、孤島や山頂で強風に耐えながら生えている樹などの景色を表す樹形です。
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2-3大きさから見る盆栽
- 盆栽は大きさによって呼び方がありますので、覚えておきましょう。
●大品(普通)盆栽:50cm以上のもの
●中品盆栽:20cm-50cmくらいのもの
●小品盆栽:20cm以下のもの
「小品盆栽」は細分化されており、10cm以下を「ミニ盆栽」、5cm「プチ盆栽」、3cm4cm以下のものを「豆盆栽」と分けて呼んでいます。樹形にもよりますので高さは目安となります。
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鉢の種類
- 樹と一体になり、盆栽のよさを引き立てるのが盆栽鉢=盆器です。形状、色、焼き方、大きさなど、さまざまな鉢があります。樹と鉢のバランスを見て、盆栽全体の形を想像しながら鉢を選ぶのも盆栽の楽しみの1つです。ここでは、押さえておきたい8つの基本形状をご紹介します。
- ●樹と鉢の合わせ方
- 幹の太い樹には、重量感のあるどっしりとした鉢。幹の細いものには浅くて軽めの鉢、古木には趣のある落ち着いた鉢、柔らかい雰囲気の樹には、角がないもの、背高い樹には対照的に浅めの鉢などを選ぶといいでしょう。
- もっと鉢について知りたい方は こちらへ→→
3.盆栽を枯らさないために
- 初心者の方が一番心配されるのが、「枯らしてしまわないか」ということです。盆栽は難しそうに見えますが、コツをつかめばそんなに枯れることはありません。枯らさないためのお世話についてお話します。
水やりと置き場所
基本の水やり
春と秋は一日に1回、冬は2~3日に1回、夏は一日2回を目安にあげてください。水の量は1回につき500ml~1000mlくらいです。鉢の下から水が流れていきますが、流れるので正解です。土の中の空気を入れ替える気持ちであげてください。一度にやるとあふれてしまいますので、数回に分けてあげてください。
初心者の方へのワンポイント!
盆栽は水はけのよい土を使っているので、水のやりすぎで枯れるということはありません。多いかなと思うくらいにどんどんかけてあげてください。
基本の置き場所
樹種によって若干異なりますが、屋外の適度に日の光の当たる場所(最低3時間くらい)に置いてください。また、季節によって置き場所を考えてあげましょう。特に夏は年々日差しが強く、暑くなっていっているので注意が必要です。
絶対に置いてはいけない場所
- エアコンの室外機の前は乾燥するので厳禁です。
- 地べたに置く。虫が付きます。棚の上がよいでしょう。
- 石や鉄、コンクリートなどの熱がこもる材質の上。
室内で置く時の注意
基本は屋外ですが、花の咲いた時など室内で鑑賞したい時は、週に3回くらいまでにとどめ、風通しのよい日の当たる場所に置いてあげてください。エアコンの風の当たる場所は厳禁です。室内は外よりも乾燥しているので、土の乾きに注意しましょう。
初心者の方へのワンポイント!
樹は適した場所であれば手間をかけなくても調子がいいです。調子が悪くなってきたら置き場所を変えてみましょう。
盆栽と観葉植物の違いを知る
盆栽と観葉植物お世話の仕方
盆栽と観葉植物ではお世話の仕方がまったく違います。同じようにすると枯れてしまいますので、その違いを知っておきましょう。
- 水やり
- 観葉植物→乾いたらたっぷり
- 盆栽→毎日たっぷり
- 観葉植物は水をあげすぎると根腐れして枯れることがありますが、盆栽は水はけのよい土を使っているのでやりすぎで枯れることはありません。
- 置き場所
- 観葉植物→室内
- 盆栽→屋外
- 日当り
- 観葉植物→室内の明るい日差しでok
- 盆栽→最低3時間くらいの日光
丈夫な樹種を選ぶ
- 初心者の方にオススメな盆栽は?
- 初心者方には、丈夫で枯れにくく、多少の環境の違いにあまり影響されない樹種がお薦めです。お花や実もつきやすいものを選ぶとよいでしょう。
■松柏類→五葉松・真柏
・成長が遅いので樹形を保ちやすい。お手入れも黒松などに比べると楽です。
■花もの→長寿梅・睡蓮木
・丈夫で枯れそうになっても元気になることが多い。、切り詰めすぎてもすぐに枝がでてくるので樹形をつくりやすい。
■雑木→もみじ・楓
・丈夫な樹種で、枯れにくい。葉焼けするので日差しはあまり強くない方がよい。
- 詳しくはこちらへ→→
4.初心者にお薦めの盆栽商品
お薦めの盆栽
初心者の盆栽は丈夫で、耐寒性、耐暑性のあるものが良いでしょう。鉢は深めで比較的土が多めに入るものだと管理しやすいです。ミニ盆栽からはじめてみるのもいいですね。
- ミニ長寿梅 藤久作手造り小鉢
- 水が少ないと葉を落としますが、すぐ処置してあげれば復活します。初心者におすすめなミニ盆栽です。
- 5,181円(税込)
- 枝ぶりの良い五葉松 丸和鉢仕立て
- 盆栽の定番、五葉松。成長がゆっくりなので樹形管理も簡単です。初心者の方へのプレゼントにも。
- 8,479円(税込)
- 山もみじ ハケメ丸鉢
- 強い日差しにさえ注意すれば比較的簡単にお世話できます。四季の変化が楽しめます。
- 4,378円(税込)
- ペア盆栽 五葉松と長寿梅 万古焼 金吹 六平
- 定番の松と長寿梅のセット。松盆栽と花盆栽、両方がセットで楽しめます。
- 8,800円(税込)
盆栽は樹小さな鉢に合わせることが多いですが、少し大きめだったり深めな鉢で土が多めに入るものを選んだ方が枯れにくいです。底穴は水はけを考慮して大きめの穴のものを。また、樹の表裏を決めるのが難しい場合には、どの面でも正面にできる丸い鉢を選ぶと良いでしょう。
- 生子三足【山野草鉢】【4号】【信楽焼】
- 少し青みがかった光沢のある釉薬の信楽鉢。深さがあるので土も多めに入ります。足がついて下に空気の流れができるので蒸れにくいです。
- 1,210円(税込)
- 万古焼 生子立筋 4号
- スタンダードなデザインの万古焼 生子立筋。どの面を正面にしてもいいので植え替えも面を気にせずできます。
- 1,584円(税込)
- 万古焼 刷毛目 3.5号
- ハケメのコントラストが涼し気な万古焼鉢。植え替えもしやすく、穴もしっかりあいています。
- 924円(税込)
- 銀彩丸三ツ足 6号
- 渋い銀彩の釉薬鉢。どんな樹種にも合わせやすいです。底穴は大きく水はけが良く水はけがよいです。
- 4,400円(税込)
初心者の方にお薦めの道具です。使い勝手がよく便利です。
- はじめての盆栽道具 シンプル4点セット
- 盆栽を始める最低限に必要な道具をご用意したお薦めの初心者セットです。
- 4,979円(税込)
- 盆栽鋏(はさみ)
- 使いやすく切れ味のよい鋏。切り口がきれいだと樹の負担も軽減されます。
- 3,278円(税込)
- ヘラ付ピンセット 曲がりタイプ
- 一本は欲しいピンセット。ヘラ付きだと土をならしたりする時にも使えます。
- 1,210円(税込)
- 【スプレータイプ】ベニカXスプレー 420ml
- 防虫、病気予防に常備しておきたいスプレー。ずっと同じものでは効き目が薄れるので定期的に変更しましょう。
- 979円(税込)
盆栽化粧のための苔や砂です。少し苔をはったり、砂を敷くだけで見違えるように素敵になりますよ。
- 苔6種詰め合わせパック
- コツボゴケ・スナゴケ・ハイゴケ・ヤマゴケ・シッポゴケ・シノブゴケの詰め合わせ。少量づつ欲しい方に。
- 1,650円(税込)
- 乾燥山苔パック
- 盆栽の化粧用に最適。テラリウムにも。使う量だけ水で戻して使います。乾燥状態で保存可能。
- 715円(税込)
- 寒水
- 雪景色のような情景を作りたい時に。緑の苔に白い寒水のコントラストが美しいです。
- 528円(税込)
- 富士砂
- 富士山周辺から産出される黒い火山性砂礫。落ち着いた黒色がテラリウムをモダンな仕上がりにしてくれます。
- 528円(税込)
盆栽初心者におすすめな本です。まずは本から基本を学びたいという方に
- 【書籍】盆栽 五葉松の育て方 本 ブック 近代出版
- 五葉松の育て方の書籍です。主な内容は1年間を通しての育成管理方法が学べます。
- 8,800円(税込)
- 【書籍】盆栽 梅・長寿梅の育て方 本 ブック 近代出版
- 樹種別シリーズより梅・長寿梅の育て方の書籍です。基本の育て方が分かります。
- 1,257円(税込)
- 【書籍】盆栽 山もみじ・ぶなの育て方本 ブック 近代出版
- 樹種別シリーズより山もみじ・ぶなの育て方の書籍です。置き場所や応用実技など、とても役にたちます。
- 1,257円(税込)
- 【書籍】盆栽 椿・桜の育て方本 ブック 近代出版
- 日本人が好きな花といえば桜。水やり、植え替えなどが紹介されており、役に立つ1冊です。
- 1,257円(税込)
はじめてご購入いただく方に
お届け時の梱包について
- 専用箱でしっかり固定
- 当店では、商品が無事にお客様にお届けできるよう専用の箱で保護しております。
- ギフトラッピングの商品を受け取られた時
- 盆栽は毎日お水が必要ですので、届きましたらすぐにラッピングを外し、水をたっぷりとかけてあげてください。
付属の肥料について
- 使用方法
- ご購入いただいた方に1年分の肥料をお付けしています。肥料は臭いが少ない化成肥料です。月に1度、3~4粒を鉢に置いてください。梅雨時期と夏、冬は置かなくていいです。
樹種別説明書について
- お届けした樹の説明書をお入れしています
- お届けした箱の中に樹種別の説明書をお入れしています。基本的なお世話の仕方などが載っていますので参考になさってください。
育て方が分かるステップメール
- ご希望の方には、育て方が学べるステップメールをお送りしております。ご希望の方はどうぞお申込みください。
- お申込みはこちらから→→
レビュー投稿の仕方
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