季節を感じる 紅葉したり新緑を楽しんだりお花見したり春夏秋冬
日本の自然といえば、移り変わる四季が非常に印象的です。春には桜が咲き、夏には新緑が青々と茂り、秋にはもみじが紅葉し、冬には裸になった幹が堂々と寒さを乗り越えます。
豊かな四季を感じられる国は世界でも珍しく、そのような国に住んでいる日本人は幸せ者であるといっても過言ではないでしょう。
日本人は幼い頃から表情豊かな自然の中で、独特な感性を育ててきました。盆栽では、美しい四季をより身近で感じることができます。
前述した通り、盆栽になる植物には「松柏」「雑木」「花もの」「実もの」「草もの」の5種類があり、落葉樹もあれば常緑樹もあります。
もし色鮮やかな四季を楽しみたいのであれば落葉樹を選び、1年中緑を楽しみたいのであれば常緑樹を選ぶのが良いでしょう。
秋の紅葉が好きならば、もちろんもみじを盆栽にするのがオススメです。一口にもみじと言ってもヤマモミジや野村モミジなど様々な種類があるので、最初は専門店の人の意見を聞いてみるのもいいかもしれません。
モミジ以外にも、カエデやハゼノキ、南点などが紅葉する樹として挙げられます。季節に応じて剪定や葉摘み、枝の整えを行うことがポイントです。
常緑樹が良いのでれば、やはり一番代表的な樹は松でしょう。五葉松や黒松、赤松など、こちらも多くの種類があります。
樹の状態が弱っている時に芽摘みを行うのは良くないので、もしその年に植替えをしていれば芽摘みは控えるようにしましょう。芽摘みをする時は、芽の元から切ってしまいます。
芽の真ん中あたりで切るという技法もありますが、次の芽の出に影響するのであまりオススメできません。樹全体に何個か切りたい芽がある時は、1度で全て切ってしまう「一度切」をしても良いですし、2度や3度に分けて切る「二度切」「三度切」をしてもいいでしょう。
どれを選ぶにしろ、重要なのは樹の状態に合った手入れをすることです。