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長崎県の県木県花は雲仙ツツジとヒノキ・ツバキ

長崎の花    <雲仙ツツジ>

  • 雲仙ツツジ(ツツジ科)は長崎県の県花です。

    これは雲仙岳一帯に植生しているツツジのことで、正確にはその名をミヤマキリシマと言います。

    植物学者の牧野富太郎が「深い山に咲くツツジ」という意味を込めて命名したそうです。開花時期は毎年5月末-6月中旬。紫紅色の花を咲かすものもあれば桃色の花を咲かすものもあります。

    植生している場所によって色や開花時期が異なりますが、雲仙ツツジの開花時期は毎年5月中旬です。この時期が訪れると、長崎県の誇る雲仙では雲仙ツツジがあたり一面に咲き乱れます。

    その美しさは国内外で定評があり、まるで山肌がピンク色で染められたようになります。

    雲仙ツツジの高さは約50cm。1つの枝に2~3個の花をつけます。大きさは2cm程度です。長崎県には至る所にツツジの名所があり、特に池の原ミヤマキリシマ群落は国指定の天然記念物に指定されています。

    また諫早のツツジ、平戸のツツジも有名で、長崎県の重要な観光資源になっているといっても過言ではないでしょう。

長崎の木    <ヒノキ・ツバキ>

  • ヒノキ(ヒノキ科)とツバキ(ツバキ科)は共に長崎県の県木に指定されています。

    2種の植物を県木に選んでいるのは全国でも長崎県だけです。ヒノキは日本各地の山地に広く植生しています。

    耐久性が強く、美しい光沢と安心感のある芳香を持っていることが特徴です。建築材としての質が非常に高く、古来より仏閣や神社を建てるために使われてきました。幹や葉から採取することができる精油は、香料や薬に加工することができます。

    ツバキは長崎県の海岸線沿いや五島列島、対馬に植生しています。多くの観光客に愛されており、長崎県にとっては貴重な観光資源の1つであると言っていいでしょう。

    また椿油も有名で、中でも五島椿油は全国に誇る生産高を誇っています。ツバキは常緑高木で、背丈は6m程にまで成長します。他の植物に比べ成長のスピードはやや遅めですが、その分寿命が長いことが特徴です。

    葉は厚く、表面にはツヤがあります。楕円形をしており、その色は濃い緑色です。赤くぷっくりとした花は冬から春にかけて咲き誇ります。
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