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岡山県の県木県花はモモとアカマツ

岡山の花    <モモ>

  • モモ(桃、バラ科)は岡山県の県花に指定されており、その生産高は全国でもトップレベルです。

    岡山県のモモは品質が良く、栽培の歴史は明治8年にまで遡ると言われています。当時中国から「上海水蜜」「天津水蜜」が渡来し、それ以降本格的なモモ作りが始まったのだそうです。

    モモ作りに適した気候がその道のりを後押ししてきたといっていいでしょう。特に明治34年に誕生した「白桃」はその美しい白さと甘さが高く評価され、今でも岡山県を代表する果物として全国各地の人々に愛されています。

    毎年3月上旬から4月中旬頃に開花する桃色の花は、多くの人々から身近な存在として慕われています。3月3日のひなまつりは本来「桃の節句」であり、おひな様の隣には決まってモモの花が沿えられていることはご存知でしょう。

    女の子の幸せを願う行事にこれほどふさわしく可愛らしい花はありません。また春になるとモモの花は県下のいたる所で咲き乱れ、のどかな田園風景に優しく色をつけてくれます。

岡山の木    <アカマツ>

  • アカマツ(赤松、マツ科マツ属)は岡山県の県木です。岡山県には以前より赤松の林が多く、独特な美しさを醸し出しています。

    日本三大名園である後楽園にも生えており、その景観にアカマツが一役買っていることは言うまでもありません。常緑高木であるアカマツは、北海道南部から九州まで日本のいたるところに植生しています。

    クロマツが外洋性を持っているとしたら、アカマツは内陸的で岡山県の風土によく合っているといえるでしょう。よく松茸が生えることでも有名です。

    アカマツという名の由来は樹皮が赤褐色であることから来ています。庭木としての利用の他、防風林や建築用材、楽器作りにも使われていることを知らない人は多いでしょう。

    幹は地面から真っすぐ生えるものが多く、少々曲がったとしても約30mまで成長します。また枝の切り口からは松脂が取れ、これを固形物にしたものをバイオリンなどの弦楽器奏者が弓の滑りをよくするために使用します。薬としての効能もあり、肩こりや打ち身、船酔いにもよく効くようです。
  • あかまつ
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