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12月度の盆栽手入れです。忘れずに行いましょう。
冬場は1年の作業の成果を見せるときでもあります。1年の中で一番完成された状態ですので、展示会の出展や人に見せるなどして、またこれからの作業の活力としてください。見られることは盆栽においては、非常に重要なことであります。
松柏類
整形及び針金掛けは12月から翌年2月頃までに行う。
松の葉すかせ(はすぐり)は年内に新葉5本に、2月末までに3本にすぐる。(培養木のみ)
雑木類
落葉したものから順次、整枝と針金掛けを行う、針金は紙巻にする。
実物類
落葉した木から順次剪定及び整枝を行う、ただし翌年の花芽を残す。
実が熟したものから種を取り出してまく準備をしておく。
石灰硫黄合剤の配合濃度は松柏類は10~20倍、雑木や実ものは10~20倍、常緑(葉のある木)は30~40倍で年内に1回と年明け1月中にあと1回散布すること。
展示会に出店する予定の木は、展示が終わり次第作業を行うこと。
この時期から寒さは本格的になっていきます。
細かい枝の楓やケヤキ、温暖な地で育つキンズや睡蓮木などは寒さの対策が必要になります。気温が5度を下回るようだと、軒下などに避難させて、霜があたらないようにします。室内においても良いですが、その場合は暖房の乾燥には注意です。霧吹きで葉水を行い乾燥しないように。
松柏類も寒さで葉の色が黄色くなったり赤くなったりしますが、春になって気温が上がってくると葉の色がまた濃い緑に戻ります。