その正体とは?!
2014年9月4日

投稿者:高村雅子

ジメジメした日が多い夏だったので鉢の上にも進出してきた!

鉢の上、苔の周りや樹の周りに黒いブヨブヨした
黒いゼリーのようなものがついているのを見てませんか?

どこかで一度は目にしたことがあると思います。
雨上がりの地面にこんなものが有るのを見たことないですか?
まるでワカメみたいなものが地面にあるのですが・・・・。
こんなのです。

イシクラゲ

あまり見た目がよろしくないので、悪いものかと心配
されることでしょう。

はたしてその正体は?

あるイシクラゲのお話から抜粋しました。

念珠藻と呼ばれて、藍藻というグル-プの一員です。
しかし、藻と名前はついてはいますが、
藍藻もそして念珠藻も藻ではありません。

なかなか謎深い生き物で、それは細菌です。

粒々の一つづつが生き物で、それが念珠のように連なって、
それがいっぱい集まって、集団生活をしている状態が、イシクラゲの正体です。

そして、その粒は藍藻細菌。動物でもなく、植物でもなく細菌です。
というわけですが、病気の素になるような危険なものではありません。

今から30億年以上前。
その頃の地球は、二酸化炭素が今の100倍は濃く、灼熱地獄。
紫外線ほかが降り注ぎものすごく危険で、地表に生き物の姿無し。

海の中で、二酸化炭素を材料にエネルギ-獲得して
生きる藍藻細菌が誕生。

そして、藍藻がどんどん増えて、材料の二酸化炭素はどんどん減少
していきました。

地球の温度は地獄から、やがて普通温度に。
その一方、藍藻が廃棄物として作るのが酸素。

その、酸素がどんどん増え、オゾン層がつくられて紫外線カットで地表は安全に。
それから酸素を利用してやろうか!という生物が現れて・・・・

時は流れ流れて、酸素を吸って生きる、今の私達があるわけです。

過酷な環境でも平気なイシクラゲは世界中に生息していて、
南極にも居る?ある?そうです。

というわけで、
うっかり踏んで滑っても、決して怒ってはいけないんです。

今日の我々があるのも全て藍藻様、イシクラゲ様ののおかげ。
命の恩人。と、いう有り難い生き物がイシクラゲです。
沖縄では食べているとのこと。

乾燥状態では地面にへばりついた黒いかさぶたのように見え、
手で揉めば小片-粉末状に壊れます。

ですが、なかなか食べられる気分にはなりませんが
もし、食べてみたい方、こちらの商品からどうぞ。

イシクラゲクッキー
科学技術館で売っているそうです。
イシクラゲそのものはわかめやアオサのようなお味だとか。

すごい生命体なのでもっと調べると
面白いことがわかるかもしれませんね。

このイシクラゲでお困りの方、取り除く方法は
乾燥している時に剥がす!だそうです。

では、また。


コメント

  • とても、参考になりました(次回は・・??)。

    2014年9月5日 6:59 AM | 向山 喜一
  • 何度取り除いても発生するので、非常に困ってました。
    イシクラゲの情報ありがとうございます。
    食べて取り除けばいいわけですね(笑)

    2014年9月5日 6:18 PM | 山田
  • 向山さま、いつもありがとうございます。
    次回はなにかリクエストでもあればお調べしますよ~。困ったことなどありましたらどうぞ。

    2014年9月6日 5:17 PM | 高村雅子
  • 山田さま、お役に立てて光栄です!
    取り除く方法は食べる勇気があれば・・・です(笑)
    食べる方法はちゃんとお調べしてくださいね。
    洗ってゆでて・・・などと書いておりましたよ。

    2014年9月6日 5:20 PM | 高村雅子