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盆栽の育て方を本やネットで調べていると、いろいろと出てくるかと思います。
あっちではこうしろと書かれ、こっちではこうすると書かれている情報いわゆる矛盾したことも多く見られます。
どっちかが間違っていてどっちかが正解なのでしょうか?
多くの場合、私はどちらも正解なのだと思います。
たとえばある本には、
「水を与えすぎてはいけません。表面が乾いたらたっぷり水を与えて下さい」と書かれ
ある本には
「水の与えすぎで枯れることはないので、毎日しっかり水を与えましょう。」
と書かれてあったりします。
これがどちらも正解だとすると矛盾します。
水を与え過ぎはダメなのか良いのか。
これは目的によって正解でもあるし不正解でもあると考えます。
どういうことかというと、
ある程度出来上がった盆栽をインテリアや置物的に管理する目的の場合はとにかく枯らさないことが前提になるので、水を多く与えることになります。
盆栽を成長させようと思った場合、ぎりぎりの水管理で成長を促進させる管理を行います。
盆栽本やネットの情報では、盆栽の目的や楽しみ方レベルなど、どのような人に向けて発信しているか、はっきりと書かれていることは少ないように思います。
なのでいろいろ情報を集めていると混乱することが出てきます。
別の例をあげると、
「小さな樹でも大きな鉢で育てると良い」
これは文頭に「初心者の方は」を入れて下さい。
大きな鉢で土が増えると保水量も増えるので乾燥しにくく水やりも楽になります。
しかし、樹を成長させて作り込みたい上級者やプロにとっては、あまりするべきことではなかったりします。
鉢が大きいと成長が悪くなるからです。成長には木の根の量と土の量のバランスが大事なのです。
また、土の量が多いと土が暖まりにくくなり木の活動を遅らせます。土が多いとその分乾きが遅く、根が呼吸しにくくなります。
こういうことからも、どちらの視点、目的によってするべきことがかわります。
とはいっても溢れかえる情報の選択は難しいので、結局いろいろと自分の樹に試しながら経験を積んでいくことしかないということになってしまいますが。。。
だから盆栽はおもしろい!
ということでまとめていいですか?
今後はできるだけ迷わないような情報を発信できるように心がけたいと思います。